夫がサラリーマンの場合、個人事業主の妻の年末調整はどうなる? 配偶者控除は受けられる?

確定申告

年末調整や配偶者控除について調べると、「妻はパート」の場合でしか出てこないんですよね。でも今は「妻はパートしながらブログ収入あり」「妻は扶養内個人事業主」など、給与以外の収入を得ている人も増えてきています。

そこで、妻が給与以外の収入を得ているサラリーマンのための「年末調整の書き方」についてご紹介します。
ちなみに2018年の年末調整分から書式が新しくなりました。

年末調整って何?

こちらにも書きましたが、

パートしながら在宅ワークをしている人の年末調整・確定申告はどうするの?

年末調整というのは給与所得者が「今年の控除はこれだけありました」と申告して、払いすぎていた所得税などを還付してもらう手続きです。ボーナスが増えたり扶養家族が減ったりすると、追徴になりますが。
これによって確定した金額が、翌年1月中に源泉徴収票として配られるんですね。源泉徴収票とは給料の支払額及び源泉徴収した所得税額を証明する書面のことです。

さて。
実は2018年から配偶者特別控除が改正になったことを受けて、年末調整関連の書類が新しくなっています。関連書類は、

  1. 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  2. 給与所得者の配偶者控除等申告書
  3. 給与所得者の保険料控除申告書

の3つ。

1は夫が妻や扶養親族に関する所得控除を申告するためのもの。
2は妻の配偶者控除、配偶者特別控除を申告するためのもの。
3は自分でかけている保険を控除してもらうためのもの。

知りたいのは2の配偶者の控除に関してですよね。

 

妻には配偶者控除があるが、これって何? 条件は?

さて、扶養している妻には配偶者控除というものがあります。
これは配偶者に所得がない・または少ない場合は、配偶者にかかる税金をオマケしてあげますよという制度。
条件は

(1) 民法の規定による配偶者であること(内縁関係の人は該当しません。)。
(2) 納税者と生計を一にしていること。
(3) 年間の合計所得金額が38万円以下であること。
(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)
(4) 青色申告者の事業専従者としてその年を通じて一度も給与の支払を受けていないこと又は白色申告者の事業専従者でないこと。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1191.htm

となっています。

よく似た言葉に配偶者特別控除というものがあって、これは妻の収入が103万円を超えてしまったら控除ゼロになるのではなくて、年収103万円超から123万円未満までは段階的に控除額が減っていく制度です。逆に言えば、おたくの奥さんにはちょっと収入があるから税金マケる金額少なくしちゃうよ、という制度。

妻がパート収入だけの場合

給与収入が103万円以下なら配偶者控除が受けられます。早い話が所得税はかかりません。
103万円超 123万円以下なら配偶者特別控除が利用でき、123万円を超えると徐々に控除額が少なくなります。

妻が専業ブロガーの場合

ブロガーでなくてもいいんですけど、給与以外の所得だけがある場合。年間の合計所得金額が38万円以下なら配偶者控除が受けられます。38万円を超えても85万円以下なら、配偶者特別控除は満額受け取ることができます。そこから控除額は段階的に減っていき、123万円を超えると配偶者特別控除はなくなります。

ちなみに妻が青色申告をしていても、所得によっては配偶者控除や配偶者特別控除を受けることができます。

妻が青色申告を出していても、配偶者控除や配偶者特別控除は使える?

サラリーマンの妻が青色申告を出して個人事業主になったとしても、所得が38万円以下なら配偶者控除、85万円以下なら配偶者特別控除が使えます。
ちなみに控除対象配偶者となる人の範囲に書いてある青色申告者/白色申告者の事業専従者というのは、要するに自営業者の家族で自営業を手伝っている人のこと。妻が事業主の場合は当てはまりません。

妻のぶんの年末調整の書き方

年末調整の書類には、夫と配偶者と分かれています。先に夫の年末調整表を書いておいてください。
では、配偶者(妻)の書き方から。

  1. 真ん中右側に「配偶者の合計所得(見積額)」というところがあるので、パートをしている人は①に、パート以外に収入がある人は該当する部分に金額を入れます。ブログ収益が少なくて白色申告をしているなら雑所得でいいかな。ブログや在宅ワークを本業として、青色申告をしている人は事業所得ですね。
    給与所得の場合は金額に応じた控除がありますので、下にある表を参考に合計金額を決定します。
  2. 所得の合計を出したら、すぐ上の「配偶者の本年中の合計所得金額の見積額」にさきほどの数字を入れます。そして判定欄で区分をチェック。
  3. 夫の所得を記入します。
  4. 左下の区分Ⅱの票を見て、夫の区分Ⅰの判定結果と、妻の区分Ⅱの判定結果が重なるところが、控除額になります。控除額が決定したら、右下の配偶者控除または配偶者特別控除の欄に金額を記載します。

以上です。お疲れさまでした。

書類作るの面倒だ! おすすめツールは?

あります。それも国税庁が公開しています。エクセルです。
ご確認ください。

 

平成30年分 給与所得者の配偶者控除等申告書(入力用ファイル)

 

結論:「配偶者控等申告書」の作り方は、そんなに難しくない

たとえ妻がパートに加えブログ収入があろうとも、開業して青色申告をしていようとも、所得によっては配偶者控除、配偶者特別控除を受けることができます。「配偶者控等申告書」をぺらっと作成するだけです。
夫の所得、妻の所得がわかっていればOK。思ったより簡単にできそうだな、というのが私の感想です。

「なんかよくわかんねえよ!」という人は、税務署ではなく会社の年末調整の担当者に聞いてみてください。人事とか総務でしょうか。その人が税務署や顧問税理士に確認してくれます。